世界で1番泣き虫なキミを愛し続けると誓う
両肩を掴まれて、無理矢理うつ伏せの状態にさせられた。

抵抗する術もなく両手を後ろで組まされ、地面に押し付けられる。

それはまるで私が悪人であるかのような取り押さえられ方だった。

「ぅっ……、っ、…」

身をよじってみるけど、ビクともしない。

むしろもっと強い力で押さえつけられるだけだった。

「ぃっ、だい…っ、離して……っ!」

「……大人しくしろ」

「やだ…っ、謝ってよ…っ! 私あの時嬉しかったもん…っ、…………嬉しかったんだもん…。謝るまで許さない…っ、べーっだ!べー!」

子供じみた挑発に、うるさい、と言わんばかりに苛立っているような目線が落とされる。

「黙れ」

「黙らないもん!こんな……っ、こんな胸の小さいちんちくりんを抱いてくれたのは、結星くんだけだもん!キスも…、そういうことも……私は…、結星くんのしか知らないもん…っ」

「それ以上喋ったら殺​────」

「結星くんそんな怒りん坊じゃないもん!!!結星くんは世界で1番優しい男の子だもん!‪”‬殺す‪”‬なんて怖いこと絶対言わな​────、ぁ‪あ‪”‬……っ」
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