世界で1番泣き虫なキミを愛し続けると誓う
#4 知ってる優しさ
***
ーーカァーカァー…
カラスの鳴き声で目が覚めた。
視界は1面オレンジ色の空が埋め尽くしていた。
もう夕方みたいだ。
あれ……私…
なんだか頭がズキズキ痛い……。
なんで痛いんだろう、って考えた時。
さっき起こったことを思い出して、
あぁ、いっぱい泣いたからだ、って自覚した。
どうやら私は屋上で眠ってしまっていたみたい。
夕日が少し眩しくて目を細めながらゆっくり体を起こす。
「…っ」
そこで気付いた。
自分の体に、薄手のジャケットが1枚。
ふんわり、と掛けられていることに。
これ…結星くんの……
あっ…
周りをキョロキョロすると少し遠くで結星くんが横たわっていた。
ジャケットを抱えて、音を立てないようイモムシのように地面を張って結星くんのそばに近づく。
ーースースー…
あ、寝てる…。
微かに聞こえる寝息はあの頃と同じで、心がじんわりと熱を生む。
…かっこいい。結星くんの寝顔、……好き。
ーーカァーカァー…
カラスの鳴き声で目が覚めた。
視界は1面オレンジ色の空が埋め尽くしていた。
もう夕方みたいだ。
あれ……私…
なんだか頭がズキズキ痛い……。
なんで痛いんだろう、って考えた時。
さっき起こったことを思い出して、
あぁ、いっぱい泣いたからだ、って自覚した。
どうやら私は屋上で眠ってしまっていたみたい。
夕日が少し眩しくて目を細めながらゆっくり体を起こす。
「…っ」
そこで気付いた。
自分の体に、薄手のジャケットが1枚。
ふんわり、と掛けられていることに。
これ…結星くんの……
あっ…
周りをキョロキョロすると少し遠くで結星くんが横たわっていた。
ジャケットを抱えて、音を立てないようイモムシのように地面を張って結星くんのそばに近づく。
ーースースー…
あ、寝てる…。
微かに聞こえる寝息はあの頃と同じで、心がじんわりと熱を生む。
…かっこいい。結星くんの寝顔、……好き。