世界で1番泣き虫なキミを愛し続けると誓う
言葉を詰まらせながら慌てて付け足した。

「私の方こそ……っ、いっ、いっぱい泣いちゃってごめんなさ…っ」

どうしよう……。

またキュッ、と涙腺が緩んで、涙がポロポロとコンクリートの上を濡らしていく。

「…っ、なんで今泣くんだよ」

「なんかっ…、、”‬結星くんだぁ……っ‪”‬ って思って…、嬉しくて……っ」

不真面目で意地悪。性格超悪い。目つき悪いし。授業もずーっと、サボってるし、制服ビシっ、と着ないし、言葉遣いもちょっと悪い。

けど​───────…


ここにいるのは、‪確かに”‬結星くん‪”‬だった。


それが今さっきちゃんと分かった……っ。

「へへっ……」

嬉しくて、嬉しくて……

どうしようもなくなる……っ。

「……泣くのか笑うのかどっちかにしろよ。気持ちの悪い奴だな」

首の後ろに手を当てて、そっぽを向いた結星くん。

呆れたように放たれたその声は不思議とさっきよりは丸みを帯びていたように思う。
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