世界で1番泣き虫なキミを愛し続けると誓う
「もっ、もしもし!!私!羽瑠!」

『なに』

超素っ気ない声だけど、それでも飛び上がるほど嬉しくてスマホをギュッ、と握った。

何話そうか決めてから電話すれば良かったと後悔しつつ、ベッドにダイブして、意味もなくクッションを抱えた。

「出てくれないかと思った…っ、嬉しいっ」

『……』

「私、今お風呂から出たんだ〜!」

『……』

電話越しに聞こえるのはほんのわずかな物音だけ。

無口、なんだなぁ……。

今どんな顔してるんだろ……

ベッド脇に置いてある結星くんとのツーショットを眺める。

その時だった。

『……1個聞いていいか』

唐突になんの脈絡もなく、結星くんが言った。

「んっ?」

すごくめんどくさそうに電話に出てくれたのかな、って思ってたから、向こうから話を降ってくれるなんて思いもしなかった。

「俺の、どこをそんな好きになったんだよ」

どこ…。

「え、照れる…っ」

『さっさと言え』

イラッ、としたような声に
あ、また怒ってる。と笑みが零れた。
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