世界で1番泣き虫なキミを愛し続けると誓う
#5 最後に触れたい

あれから、毎晩のように結星くんと電話した。

ほとんど私が一方的に喋ってるだけだし、5分にも満たないちょっとの通話時間だけど、

……すっごく幸せなんだ。

そして。

1ヶ月ちょっとの夏休みが今日終わりを迎える。

高校生の夏休みなんて、海行って遊びまくって……みたいなの想像してたけど、全然違ってて、正直ずっと課題に追われていた。

中学までは夏休みが終わることにものすごく絶望してたけど、今回はそうでもない。

むしろこの課題地獄から解放されたくて仕方なかった。

「明日から9月だねー」

今日は夏休みラストということで、桃子ちゃんの部屋でお菓子を広げて女子会をしていた。

桃子ちゃんがしみじみと部屋に飾られたカレンダーを見て、呟いたので私もその視線を追ってカレンダーを見た。

「9月…」

次の瞬間。

「ハッ……!!!!!」

とんでもないことを思い出し、私は口をぽっくり開けてしまった。

「どうしたの!? うるうる!」

そうだ!いろいろあって忘れてた!

「あのね!9月24日!結星くんの誕生日なの!」

「え、そうなの!?」

「うんっ!!そうなの!」
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