のーどくたーのーらいふ[短編]
「...」














陸「なんとか言えよ、」














樹「...俺が言ったんだよ」














陸「は?」














樹「凛ちゃんに医療行為するなって














俺が京に言ったんだよ。」














陸「...」














樹「凛ちゃんのトラウマはかなり深刻で














薬の話になるとだめなんだよ。














だけど、それでも薬を使わないと














凛ちゃんの状態が保たないときもある














ただ、京にまで薬を打たせると














凛ちゃんは京まで信じなくなる」














陸「そうだけど、」














樹「だから医療行為はするなって言った














それはもちろん京のためでもあるし














凛ちゃんのためでもあるんだ














だから、京には打たせてない」














「俺、凛のこと支えるって決めたんだ














だから、どんな時も凛の味方でいたい」














樹「そういうこと」














陸「...お前と凛ちゃんってラブラブなんだな」














「は?」














陸の第一声が思ったものじゃなくて














樹「そうだよ」














「待って待って、樹まで何言ってんの」














樹「だって、そうだろ(笑)」














「はぁ〜、もういいわ」














もう何を言ってもだめな気がする














ガチャガチャ














春「...あれ、誰か来てんの?」














「春、帰ってきた(笑)」














陸「おま、逃げんな」














同級生にラブラブなんだなとか














言われるのはもう御免だ














「春、おかえり」














春「ただいま、」














陸「は~る、」














春「え、陸さん」














陸「お前さ、その呼び方やめろって(笑)














樹と同じようにくん呼びでいいって」














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