のーどくたーのーらいふ[短編]

樹side

相変わらず、グズグズしている京














今まで1人で我慢していたからか














かなり幼児退行が強い














樹「ちょっとおでこ触るよ」














まさかなと思いながらも














熱があるか確認するために














一応手を置いてみたら














京「いつきの手冷たくて気持ちい、」














そのまさかが的中してしまった














こんなにグズグズしてるのは














熱があるせいでもあったのか、と














早い段階で疑わなかったことを反省














「京、熱測ろう」














京「なんで、やだ」














面白いくらい嫌な顔をする京














京「おれ、熱ない」














いやいや、あるから言ってるのよ














「うーん、」














困ったな(笑)














京「ねぇ、凛はどこ?」














「あっちのお部屋にいるよ?」














京「凛のところ、行く」














そう言って、勢いよく起き上がって














ベッドから立ち上がろうとするけど














熱のせいか栄養不足のせいか














足に力が入らず倒れそうになる














「危ないだろ、」














間一髪のところで京を支えることができた














京「凛に会いたい、」














そういう京をベッドに寝かせる














「とりあえず熱測ろう?」














京「やだ、」














このままだと埒が明かなそうなので














耳で熱を測ることにした














「ごめんね〜、」














京「あ、やだっ」














「はいはい、暴れない」














ピピッ














38.6か














思ったより熱あるな














京「もうやだ!」














そう言って布団に潜ってしまった














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