明日、君に伝えたいんだ
「‥‥先生、私は優輝のことが好きです。でも、優輝にとって私は友達。それ以外のなにものでもないと思うんです。でも、優輝との関係は絶対に壊したくなくて、ずっと傍にいたいんです」


「そうだったのね。話してくれてありがとう。でもね、美月さん。その気持ちは伝えるのもいいんじゃないのかなって私は思うの」



先生は優しく穏やかな口調で私に語りかけてくれる。やっぱり、大人ってかっこいいな。


「言葉で関係が崩れることだって、もちろんあると思うわ。でも、隠していて辛くなるのは自分なの」


「でも先生。私、関係が崩れてしまう方が怖いと思うんです。これまでの幸せが無くなる、みたいな。それくらいなら、私が辛い思いをした方がいいと思うんです」


そういうと、先生は窓の外を眺め出した。先生にとっても、私の抱えている恋は思っていたよりも難しい話なのかもしれない。


「私がはっきり言えることじゃないわね。役に立てなくてごめんなさい」


「いえ、大丈夫です。聞いてくれただけでも少し軽くなりました」


先生は最後に何か言いたげな顔をしていた。次はなんの言葉をくれるのだろうか。
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