シェフな夫のおうちごはん~最強スパダリ旦那さまに捕まりました~
明人は内心そわそわしていた。なぜなら波留の様子が昨夜少しおかしかったからだ。利香が彼女に接触した際に何か余計なことを言ったのかもしれない。
そう思うとやけに落ち着かなかった。
浅井が酔った拍子にからかってきたが、それにもあまり動じなかった。
ただ早く波留に会いたいとそればかりだった。
普段はどこか壁のある明人が笑顔で穏やかに接するので、周囲はすっかり和んでいた。
「だから、2次会行きましょ! 穂高さんがこんなにノリがいいの初めてじゃないっすか。みんな、一緒に行きたがってますよ」
2次会でカラオケなど、明人にとっては拷問でしかない。
明人が断ると浅井は高らかに声を上げて言った。
「もしかして穂高さん音痴なんですかあ? 大丈夫だって。そんな穂高さんも見てみたいっす」
明人は内心イラついていたが、周囲の手前穏やかに返答する。
「そろそろ妻も帰宅すると思うから」
そう言うと、周囲はどよめき、浅井はさらに調子に乗った。
「なんだよーもう、ラブラブじゃーん」
明人はそれ以上何も言わずに笑顔で周囲に挨拶してからさっさとその場を立ち去った。浅井には後日仕返しをしてやりたいところが、今はそれどころではなかった。
(ああ、波留に会いたい会いたい会いたい!)
そう思うとやけに落ち着かなかった。
浅井が酔った拍子にからかってきたが、それにもあまり動じなかった。
ただ早く波留に会いたいとそればかりだった。
普段はどこか壁のある明人が笑顔で穏やかに接するので、周囲はすっかり和んでいた。
「だから、2次会行きましょ! 穂高さんがこんなにノリがいいの初めてじゃないっすか。みんな、一緒に行きたがってますよ」
2次会でカラオケなど、明人にとっては拷問でしかない。
明人が断ると浅井は高らかに声を上げて言った。
「もしかして穂高さん音痴なんですかあ? 大丈夫だって。そんな穂高さんも見てみたいっす」
明人は内心イラついていたが、周囲の手前穏やかに返答する。
「そろそろ妻も帰宅すると思うから」
そう言うと、周囲はどよめき、浅井はさらに調子に乗った。
「なんだよーもう、ラブラブじゃーん」
明人はそれ以上何も言わずに笑顔で周囲に挨拶してからさっさとその場を立ち去った。浅井には後日仕返しをしてやりたいところが、今はそれどころではなかった。
(ああ、波留に会いたい会いたい会いたい!)