シェフな夫のおうちごはん~最強スパダリ旦那さまに捕まりました~
お風呂から出て寝る前におばあちゃんから送られてきたシャインマスカットを食べることにした。私がキッチンでそれをざるで洗っていると、明人さんが背後から覗き込んだ。
「君のおばあさんは遠方に住んでいるんだっけ?」
「はい。T県の山奥なので、なんにもないところなんですけど、小さい頃は夏休みに遊びに行ってタケノコとか山菜を一緒に採りに行ったりしたんです」
「いいよね。田舎は新鮮な食材の宝庫だから」
明人さんは皿を出してくれて、私は洗ってざるから取り出したシャインマスカットの水を切って皿に置く。
「俺が昔世話になったおばあさんも自然のものを与えてくれたなあ」
「そうなんですか」
「いろいろなことを教えてくれたし、師匠みたいな人だよ」
「へええ」
明人さんはたしか、おじいちゃんもおばあちゃんもいないって言ってたっけ。親戚か知り合いの人なのかな?
明人さんのことをもっと知りたい。
「明人さんが師匠っていうくらいだからきっとすごいおばあちゃんなんですね。私も会ってみたいなあ」
「それ、早く食べよう」
あれ? 今スルーされた?
明人さんが急かしてくるので私はマスカットの皿をダイニングテーブルに持っていこうとした。しかし、彼は私を背後から抱きしめる形で突拍子もないことを口にした。
「ねえ、食べさせて」
「えっ!?」
「君のおばあさんは遠方に住んでいるんだっけ?」
「はい。T県の山奥なので、なんにもないところなんですけど、小さい頃は夏休みに遊びに行ってタケノコとか山菜を一緒に採りに行ったりしたんです」
「いいよね。田舎は新鮮な食材の宝庫だから」
明人さんは皿を出してくれて、私は洗ってざるから取り出したシャインマスカットの水を切って皿に置く。
「俺が昔世話になったおばあさんも自然のものを与えてくれたなあ」
「そうなんですか」
「いろいろなことを教えてくれたし、師匠みたいな人だよ」
「へええ」
明人さんはたしか、おじいちゃんもおばあちゃんもいないって言ってたっけ。親戚か知り合いの人なのかな?
明人さんのことをもっと知りたい。
「明人さんが師匠っていうくらいだからきっとすごいおばあちゃんなんですね。私も会ってみたいなあ」
「それ、早く食べよう」
あれ? 今スルーされた?
明人さんが急かしてくるので私はマスカットの皿をダイニングテーブルに持っていこうとした。しかし、彼は私を背後から抱きしめる形で突拍子もないことを口にした。
「ねえ、食べさせて」
「えっ!?」