シェフな夫のおうちごはん~最強スパダリ旦那さまに捕まりました~
私はもうひとつ確認しておきたいことがあった。
おずおずと、そのことを切り出す。
「じゃあ、あの……昨日の飲み会のことなんですが」
「ああ、どうしたの?」
「実は、明人さんの上着から女の人がつけるような香水の匂いがしたんです。あの匂い、どこかで嗅いだことがあるなあって思ったら、芦田さんと一緒にいたときと同じ匂いだったんです」
そのことを言うと、明人さんはテーブルに肘をついて頭を抱えた。
そして彼は私の目を見て言った。
「わかった。説明するよ。何があったのか」
こうして明人さんは飲み会での出来事をすべて私に話してくれた。2次会に付き合わされたこと、その場には浅井さんがいたこと。
そして、芦田さんにふたたび牽制したこと。
「彼女が自分のことが嫌いなのかと訊いてきたから、大嫌いだと答えた。奥さんのことが好きなのかと訊かれたから大好きだと答えた。で、彼女をタクシーに乗せて別れた。以上です」
明人さんはふたたび私に向かって頭を下げた。
なんだか、少し、芦田さんが気の毒な気もしたけど、私にしてきたことの自業自得だと思うことにしよう。
おずおずと、そのことを切り出す。
「じゃあ、あの……昨日の飲み会のことなんですが」
「ああ、どうしたの?」
「実は、明人さんの上着から女の人がつけるような香水の匂いがしたんです。あの匂い、どこかで嗅いだことがあるなあって思ったら、芦田さんと一緒にいたときと同じ匂いだったんです」
そのことを言うと、明人さんはテーブルに肘をついて頭を抱えた。
そして彼は私の目を見て言った。
「わかった。説明するよ。何があったのか」
こうして明人さんは飲み会での出来事をすべて私に話してくれた。2次会に付き合わされたこと、その場には浅井さんがいたこと。
そして、芦田さんにふたたび牽制したこと。
「彼女が自分のことが嫌いなのかと訊いてきたから、大嫌いだと答えた。奥さんのことが好きなのかと訊かれたから大好きだと答えた。で、彼女をタクシーに乗せて別れた。以上です」
明人さんはふたたび私に向かって頭を下げた。
なんだか、少し、芦田さんが気の毒な気もしたけど、私にしてきたことの自業自得だと思うことにしよう。