シェフな夫のおうちごはん~最強スパダリ旦那さまに捕まりました~
私たちはその後、そのおばあさんの家を訪れた。どうやら近所の親戚の方が管理しているようで、定期的に掃除がされて綺麗だった。
古い木造の一軒家で、昔ながらの引き戸を開けると広い玄関と廊下があって、右に洋室があり左に畳の部屋があった。奥にキッチンとトイレと風呂場がある。
ひとり暮らしにはあまりに広すぎる家だった。
管理しているおばさんが私たちにスリッパを用意してくれて、私と明人さんは家にお邪魔した。
「なかなか買い手が見つからなくてね。いずれ取り壊すことになるだろうけど、涼子ちゃんがまだ残しておきたいって言うの」
涼子さんとは明人さんの義理のお母さんであり、私の姑に当たる人だ。
「そうですか。それ、たぶん俺のせいですね」
明人さんがぼそりと言うと、管理人のおばさんが笑顔で返した。
「明人くんは節さんのことが大好きだったものねえ。本当の孫のように可愛がってもらっていたわね」
「いや、結構厳しかったですね」
明人さんは真顔でさらりとそう言った。
古い木造の一軒家で、昔ながらの引き戸を開けると広い玄関と廊下があって、右に洋室があり左に畳の部屋があった。奥にキッチンとトイレと風呂場がある。
ひとり暮らしにはあまりに広すぎる家だった。
管理しているおばさんが私たちにスリッパを用意してくれて、私と明人さんは家にお邪魔した。
「なかなか買い手が見つからなくてね。いずれ取り壊すことになるだろうけど、涼子ちゃんがまだ残しておきたいって言うの」
涼子さんとは明人さんの義理のお母さんであり、私の姑に当たる人だ。
「そうですか。それ、たぶん俺のせいですね」
明人さんがぼそりと言うと、管理人のおばさんが笑顔で返した。
「明人くんは節さんのことが大好きだったものねえ。本当の孫のように可愛がってもらっていたわね」
「いや、結構厳しかったですね」
明人さんは真顔でさらりとそう言った。