シェフな夫のおうちごはん~最強スパダリ旦那さまに捕まりました~
エピローグ
朝、目が覚めるとこんがりと魚の焼ける匂いがした。それと味噌汁の出汁の匂いもする。お腹がすいたことに気づいて目を開けたら旦那さまが目の前にいた。
「……明人さん」
「おはよう。実は少し前からいたよ」
「起こしてくれても……」
「君の寝顔が可愛いからしばらく見ていたかった」
「え? 寝起きなんて見られたくないよ」
私が布団で顔を覆うと、彼は思いきり布団を引き剝がした。
「きゃあっ! もう、明人さん! 起こし方!!」
「朝食が冷めるだろ」
「ううっ、すぐに起きます」
私がゆっくりと上半身を起こすと、明人さんが私の肩をとんっと押して私はふたたびベッドにごろんと横になった。
「えっ……?」
「寝坊する子にはおしおきが必要」
そんなことを言いながらのそのそと布団の中に入ってくる明人さんを私は思いきり手で制す。
「待って。朝ごはんが冷めちゃうから」
「もう冷めてる。諦めて二度寝しよう」
「起きますよ! その冗談には乗せられません」
明人さんこれわざとやってるよね。なかなか起きない私を一発で起こす劇的な方法だよ。
無理やり起きろって言うより、もう一回寝よう(もう一回仲良くしよう)というほうが私には効果てきめんだから。
彼もわかっててわざとやってるんだろうなあ。
※明人の心情(実は本気なんだけどな……)
「……明人さん」
「おはよう。実は少し前からいたよ」
「起こしてくれても……」
「君の寝顔が可愛いからしばらく見ていたかった」
「え? 寝起きなんて見られたくないよ」
私が布団で顔を覆うと、彼は思いきり布団を引き剝がした。
「きゃあっ! もう、明人さん! 起こし方!!」
「朝食が冷めるだろ」
「ううっ、すぐに起きます」
私がゆっくりと上半身を起こすと、明人さんが私の肩をとんっと押して私はふたたびベッドにごろんと横になった。
「えっ……?」
「寝坊する子にはおしおきが必要」
そんなことを言いながらのそのそと布団の中に入ってくる明人さんを私は思いきり手で制す。
「待って。朝ごはんが冷めちゃうから」
「もう冷めてる。諦めて二度寝しよう」
「起きますよ! その冗談には乗せられません」
明人さんこれわざとやってるよね。なかなか起きない私を一発で起こす劇的な方法だよ。
無理やり起きろって言うより、もう一回寝よう(もう一回仲良くしよう)というほうが私には効果てきめんだから。
彼もわかっててわざとやってるんだろうなあ。
※明人の心情(実は本気なんだけどな……)