シェフな夫のおうちごはん~最強スパダリ旦那さまに捕まりました~
その夜、私たちはふたりでソファに座って紅茶を飲みながら届いたばかりの結婚式のアルバムを見た。私が写真を選んでレイアウトして作成したデータを印刷所に出して仕上がったものだ。
「よくできてるね。波留はこういうのが上手いな」
「ふふ、ありがとう。明人さんはやっぱりかっこいいなあ」
「波留のほうが綺麗だよ」
「ほんと?」
「ああ。世界一可愛くて綺麗だ」
真面目な顔でそんなことを言われてどきりとした。いつもは冗談っぽい流れになるからそうなるだろうと思ったのに、彼は私からアルバムを奪って、それをテーブルに置いた。
私は急に恥ずかしくなってきて慌てて冗談を口にする。
「明人さんのこんな姿を他の人が見たら卒倒しちゃうかも」
「見せないよ。俺のことを知っているのは波留だけでいい」
明人さんが私の肩を掴んで抱き寄せる。それから彼は予想外なことも口にした。
「もうひとりくらい、俺の本性を知っている家族がいてもいいんだけどな」
「それって……」
「ああ、ふたりでもいいよ」
「あ、明人さん……あの」
「何?」
「さ、3人でも……よかったりして」
言ってしまったあと猛烈に恥ずかしくなって顔を背けたら、彼が私の頭を抱えてぐいっと自分へ向けた。その瞬間に、ばっちり目が合ってしまって私は硬直した。
「いくらでも」
彼はそう言って私に顔を近づける。
目を閉じる瞬間、テーブルに置かれたアルバムのページは挙式の誓いのキスシーンで、少しまぶしかった。
「よくできてるね。波留はこういうのが上手いな」
「ふふ、ありがとう。明人さんはやっぱりかっこいいなあ」
「波留のほうが綺麗だよ」
「ほんと?」
「ああ。世界一可愛くて綺麗だ」
真面目な顔でそんなことを言われてどきりとした。いつもは冗談っぽい流れになるからそうなるだろうと思ったのに、彼は私からアルバムを奪って、それをテーブルに置いた。
私は急に恥ずかしくなってきて慌てて冗談を口にする。
「明人さんのこんな姿を他の人が見たら卒倒しちゃうかも」
「見せないよ。俺のことを知っているのは波留だけでいい」
明人さんが私の肩を掴んで抱き寄せる。それから彼は予想外なことも口にした。
「もうひとりくらい、俺の本性を知っている家族がいてもいいんだけどな」
「それって……」
「ああ、ふたりでもいいよ」
「あ、明人さん……あの」
「何?」
「さ、3人でも……よかったりして」
言ってしまったあと猛烈に恥ずかしくなって顔を背けたら、彼が私の頭を抱えてぐいっと自分へ向けた。その瞬間に、ばっちり目が合ってしまって私は硬直した。
「いくらでも」
彼はそう言って私に顔を近づける。
目を閉じる瞬間、テーブルに置かれたアルバムのページは挙式の誓いのキスシーンで、少しまぶしかった。