シェフな夫のおうちごはん~最強スパダリ旦那さまに捕まりました~
1、はじめての彼
私が明人さんと出会ったのは会社の新年会だった。
お互いに部署が違うのでそれまで顔を知らなかった。
あれはそう、いつもなら参加しない二次会へたまたま足を運んだことが彼と知り合うきっかけになったのだ。
狭い居酒屋で、お互いに向かい合って座っていた。
たまたま目の前に座った彼はとても大人びて見えた。
切れ長の瞳と凛々しい眉、清潔感のある髪、そして落ち着いた表情は、まるで俳優さんみたいだなあと思った。
もしかしたら彼女がいるのかもしれないと思ったけれど、勇気を出して声をかけた。
実は今まで男性に声をかけたことなんてない。
高校、大学とエスカレーター制の女子校だったから、今まで男性との接点がなかった。
だけど、24歳にもなると友だちにどんどん彼氏ができていくから少し焦っていた。
失敗してもいいから一度くらい当たって砕けてみようと自己紹介をしたら、意外にも彼は優しく返答してくれた。
「企画部の穂高明人です。俺も2次会には参加しないんだけど、今日はたまたま」
穏やかで優しそうな人だ。
「そうなんですか。一緒ですね」
よかった。私、フツーに話せてる。
お互いに部署が違うのでそれまで顔を知らなかった。
あれはそう、いつもなら参加しない二次会へたまたま足を運んだことが彼と知り合うきっかけになったのだ。
狭い居酒屋で、お互いに向かい合って座っていた。
たまたま目の前に座った彼はとても大人びて見えた。
切れ長の瞳と凛々しい眉、清潔感のある髪、そして落ち着いた表情は、まるで俳優さんみたいだなあと思った。
もしかしたら彼女がいるのかもしれないと思ったけれど、勇気を出して声をかけた。
実は今まで男性に声をかけたことなんてない。
高校、大学とエスカレーター制の女子校だったから、今まで男性との接点がなかった。
だけど、24歳にもなると友だちにどんどん彼氏ができていくから少し焦っていた。
失敗してもいいから一度くらい当たって砕けてみようと自己紹介をしたら、意外にも彼は優しく返答してくれた。
「企画部の穂高明人です。俺も2次会には参加しないんだけど、今日はたまたま」
穏やかで優しそうな人だ。
「そうなんですか。一緒ですね」
よかった。私、フツーに話せてる。