シェフな夫のおうちごはん~最強スパダリ旦那さまに捕まりました~
 そこから先は怒涛の勢いで結婚に向けて進んでいった。
 まず明人さんは私の両親に挨拶してくれて、父はびっくりして戸惑っていたけど母は大喜びで受け入れてくれた。

 父は私が結婚なんてまだとうぶん先だと思っていたらしくかなりショックを受けていたけど、明人さんの誠実な姿を見て承諾してくれた。

 その後、私は明人さんの実家に挨拶に行った。
 彼のご両親も優しそうな人だったので安心だった。

 ていうか、お母さんが若すぎてびっくりしたんだけど、どうやら後妻のようだった。
 明人さんはお母さんのことを姉のように慕っているみたいだった。

 新居も決まり、結婚式の日取りも決まった。
 半年後に私たちは籍を入れることになり、着々と準備を進めていった。

 そして、今日は明人さんと一緒に新居の家具を買いにやって来た。
 お互いにどんな部屋にしたいか事前に意見を出し合って、譲れない部分と妥協する部分を丁寧に話し合った。

 明人さんはさすがというか、私の意見を尊重してくれつつ自分の好みも取り入れて、すごくスムーズだった。

 優菜の友人の話ではだいたい結婚式の準備や新居のことで揉めるカップルが多いということだったけど、私たちにそれは皆無だった。

< 24 / 178 >

この作品をシェア

pagetop