シェフな夫のおうちごはん~最強スパダリ旦那さまに捕まりました~
「どうしよう。聞いたほうがいいかな?」
「もし付き合うことになるなら、そこははっきりしておいたほうがいい。知らないうちに浮気相手にされちゃ困るもんね」
「浮気? そんな……」
「だから、最初にちゃんと確認しておくのよ。まったく。男に免疫がないんだから心配だわ」
「……ごめん」
私は結構浮かれていた。
ふたりで食事に行くということはフリーの人だと思い込んでいたから。
よく考えてみたらあんな素敵な人に彼女がいないのも不思議なことだ。
「もしかして私、騙されたのかな?」
「連絡先交換したんでしょ? それとなく聞いてみたら?」
「そうだね」
その夜、不安な気持ちで明人さんにメッセージを送った。
そうしたら、彼から電話がかかってきた。
『月島さん、俺に彼女がいるか心配になってる?』
「はい。もしそうだったら、ふたりで食事に行くのはどうかなと思って」
『うん、たしかにそういう男もいるけどね。正直に言うと1年前まで彼女はいた。でも今はひとり。だから心配は無用。別れた理由もいる?』
「いいえ、そこまでは……」
気になるけど、そこまで聞くのは野暮だろう。
彼がフリーだってことがわかっただけでいい。
「もし付き合うことになるなら、そこははっきりしておいたほうがいい。知らないうちに浮気相手にされちゃ困るもんね」
「浮気? そんな……」
「だから、最初にちゃんと確認しておくのよ。まったく。男に免疫がないんだから心配だわ」
「……ごめん」
私は結構浮かれていた。
ふたりで食事に行くということはフリーの人だと思い込んでいたから。
よく考えてみたらあんな素敵な人に彼女がいないのも不思議なことだ。
「もしかして私、騙されたのかな?」
「連絡先交換したんでしょ? それとなく聞いてみたら?」
「そうだね」
その夜、不安な気持ちで明人さんにメッセージを送った。
そうしたら、彼から電話がかかってきた。
『月島さん、俺に彼女がいるか心配になってる?』
「はい。もしそうだったら、ふたりで食事に行くのはどうかなと思って」
『うん、たしかにそういう男もいるけどね。正直に言うと1年前まで彼女はいた。でも今はひとり。だから心配は無用。別れた理由もいる?』
「いいえ、そこまでは……」
気になるけど、そこまで聞くのは野暮だろう。
彼がフリーだってことがわかっただけでいい。