シェフな夫のおうちごはん~最強スパダリ旦那さまに捕まりました~
まさに完璧だった。夕方までは。
ふたりは洗濯をして簡単な家事を済ませたあと、買い物に出かけた足で外食して帰宅した。
今夜はどうしても決行したかった明人は先に風呂に入り、波留が風呂から出てくるのを待った。
「今日はちょっと疲れましたね」
波留はそう言いながら大きなあくびをした。
それを見た明人は内心焦る。
「昨日は夜更かししたから今夜は早めに寝よう」
そう言って波留を寝室へ促す。
まだ21時前だが、とりあえずベッドに連れ込めばもうこっちのものだ。
ふたりでベッドに入り、布団をかぶる。
波留はすぐに目を閉じて深い呼吸をし始めた。
(ちょっと待て! 秒で寝るのかよ!)
「波留」
「えっ……?」
波留はうっすら目を開けて明人に目線をやった。
「明人さんも疲れたでしょ? ゆっくり寝て……」
「だめ」
明人はもう我慢できなかった。
ぐいっと波留を抱き寄せて、額にキスをする。
「明人さん……?」
「今夜は寝かさない」
自分でこのセリフを言うことになるとは思わなかった。
しかし、これは別に甘い言葉でも何でもない。
とにかく、本当に寝かせてたまるものかという執念から出た言葉だ。
(がんばれ、俺!!!)
ふたりは洗濯をして簡単な家事を済ませたあと、買い物に出かけた足で外食して帰宅した。
今夜はどうしても決行したかった明人は先に風呂に入り、波留が風呂から出てくるのを待った。
「今日はちょっと疲れましたね」
波留はそう言いながら大きなあくびをした。
それを見た明人は内心焦る。
「昨日は夜更かししたから今夜は早めに寝よう」
そう言って波留を寝室へ促す。
まだ21時前だが、とりあえずベッドに連れ込めばもうこっちのものだ。
ふたりでベッドに入り、布団をかぶる。
波留はすぐに目を閉じて深い呼吸をし始めた。
(ちょっと待て! 秒で寝るのかよ!)
「波留」
「えっ……?」
波留はうっすら目を開けて明人に目線をやった。
「明人さんも疲れたでしょ? ゆっくり寝て……」
「だめ」
明人はもう我慢できなかった。
ぐいっと波留を抱き寄せて、額にキスをする。
「明人さん……?」
「今夜は寝かさない」
自分でこのセリフを言うことになるとは思わなかった。
しかし、これは別に甘い言葉でも何でもない。
とにかく、本当に寝かせてたまるものかという執念から出た言葉だ。
(がんばれ、俺!!!)