シェフな夫のおうちごはん~最強スパダリ旦那さまに捕まりました~
明人さんとの生活は本当に楽しくて幸せなんだけど、私にはひとつ懸念がある。
「どうしよう、やっぱり太った……」
そう、ここ最近の私の悩みは急激な体重の増加だ。
明人さんの料理が美味しいからいっぱい食べちゃうんだよね。
「幸せ太りだねー」
優菜とオフィスビルに併設されたカフェでとなり合ってランチをしていたら、彼女はにやにやしながらそう言った。
さすがに最近食べ過ぎているから私はサラダランチにしたのだけど、あんまり効果はないだろう。
「ダイエットしたほうがいいかな」
「えーいいんじゃない? だってほら、それくらいのほうが抱き心地があるし」
「何言ってんの」
「夜の回数増やせばいいよ。いいダイエットになるよ」
「これ以上増えたら私の身がもたないよ」
うっかり口を滑らせてしまい、ハッとしたら優菜があんぐり口を開けていた。それから彼女はすぐににんまりと笑って私の肩をつつく。
「やだ。そんなに?」
「ちょっと待って。今のなし」
「聞いちゃった。波留がねえ……へええっ、遅咲きってすごいって聞くけど、そんなに頻繁にねえ」
「やめてやめて。会社でそんな話しないで」
私は恥ずかしさを隠すように慌ててコーヒーを飲む。
砂糖を入れ忘れて苦い味が口の中に広がった。
「どうしよう、やっぱり太った……」
そう、ここ最近の私の悩みは急激な体重の増加だ。
明人さんの料理が美味しいからいっぱい食べちゃうんだよね。
「幸せ太りだねー」
優菜とオフィスビルに併設されたカフェでとなり合ってランチをしていたら、彼女はにやにやしながらそう言った。
さすがに最近食べ過ぎているから私はサラダランチにしたのだけど、あんまり効果はないだろう。
「ダイエットしたほうがいいかな」
「えーいいんじゃない? だってほら、それくらいのほうが抱き心地があるし」
「何言ってんの」
「夜の回数増やせばいいよ。いいダイエットになるよ」
「これ以上増えたら私の身がもたないよ」
うっかり口を滑らせてしまい、ハッとしたら優菜があんぐり口を開けていた。それから彼女はすぐににんまりと笑って私の肩をつつく。
「やだ。そんなに?」
「ちょっと待って。今のなし」
「聞いちゃった。波留がねえ……へええっ、遅咲きってすごいって聞くけど、そんなに頻繁にねえ」
「やめてやめて。会社でそんな話しないで」
私は恥ずかしさを隠すように慌ててコーヒーを飲む。
砂糖を入れ忘れて苦い味が口の中に広がった。