シェフな夫のおうちごはん~最強スパダリ旦那さまに捕まりました~
帰宅してから先ほどのことばかり頭の中をぐるぐるしていて私は何も手につかなかった。
夕食の準備をしなきゃいけないのに、体が動かない。ただぼんやりとダイニングテーブルの椅子に座っていた。するとインターホンが鳴り、宅配便が届いた。
「わっ、おばあちゃんからだ」
中身はシャインマスカット、しかも3房もあった。
「これ高いのに」
すぐに祖母にお礼の電話をしてから、私はそれらを冷蔵庫へ入れた。
きっと明人さんのことだからシャインマスカットと生ハムのサラダとかシャインマスカットのケーキとか、おしゃれな料理をするんだろうなあ。
そんなことを考えて笑みがこぼれ、すぐに先ほどのことを思い出して落胆した。
私ったら、なんにも知らないくせに――。
しばらくすると明人さんが帰宅した。
私はとりあえずご飯を炊いておいたけど、おかずがまだだった。せめて味噌汁は作っておこうと鍋に水を入れたところだった。
玄関まで迎えに出ておずおずと告げる。
「ごめんなさい。まだごはんができていなくて……」
「いいよ。一緒に作ろう」
もう20時を過ぎているのに、明人さんは食事ができていないことに文句を言わない。本当に素敵な旦那さま。
だけど、それは本当の明人さんなのかな?
夕食の準備をしなきゃいけないのに、体が動かない。ただぼんやりとダイニングテーブルの椅子に座っていた。するとインターホンが鳴り、宅配便が届いた。
「わっ、おばあちゃんからだ」
中身はシャインマスカット、しかも3房もあった。
「これ高いのに」
すぐに祖母にお礼の電話をしてから、私はそれらを冷蔵庫へ入れた。
きっと明人さんのことだからシャインマスカットと生ハムのサラダとかシャインマスカットのケーキとか、おしゃれな料理をするんだろうなあ。
そんなことを考えて笑みがこぼれ、すぐに先ほどのことを思い出して落胆した。
私ったら、なんにも知らないくせに――。
しばらくすると明人さんが帰宅した。
私はとりあえずご飯を炊いておいたけど、おかずがまだだった。せめて味噌汁は作っておこうと鍋に水を入れたところだった。
玄関まで迎えに出ておずおずと告げる。
「ごめんなさい。まだごはんができていなくて……」
「いいよ。一緒に作ろう」
もう20時を過ぎているのに、明人さんは食事ができていないことに文句を言わない。本当に素敵な旦那さま。
だけど、それは本当の明人さんなのかな?