セブンティーンズ・アフタースクール

「おっ、皆おはよう!」


翌朝、そう言って結はいつものように教室に入ってきた。

短い髪を立てて、今日も愛用のギターを肩に担いで。


「結、昨日は大丈夫だったの?」

私は慎重に聞いてみる。

意外にも結は、すっきりした!とでもいうようなとびきりの笑顔で

「うん、好きだって言って、これからも良い友達でいようねってことになった」

「告白して良かった?」

私はそう尋ねる。

「うん、良かった。ありがとうね」


結は並びのいい歯を見せて笑う。
私もつられて、二人で笑った。


< 15 / 42 >

この作品をシェア

pagetop