セブンティーンズ・アフタースクール
終わってしまった、シドへの恋。
終わった後の、ぽっかりと開いた心の穴。
彼女はナンシーにはなれなかったけれど。
何だか言い切れないような切なさと、爽やかさと。
教室の窓から見える木々の葉は、朝の太陽に照らされて、きらきら輝いている。
結はきっと、まだ心のどこかに微かな痛みを感じているのかもしれない。
けれど、いつかこの痛みも時間に流されて、初夏の朝の輝きのような、愛おしい宝物に変わっていく。
夏がすぐそこに近付いていた。
FIN.