セブンティーンズ・アフタースクール
「私、皆にもすぐばれちゃったんだよね」
美波はぷっくりとした唇を尖らせて言う。
「美波が単純すぎるのよ」
私は笑った。
彼女にはどこか、姉のような気持ちで接してしまう。
普通の女子高生。
なんにも飾ってなくて、素直だ。
そして、時々小学生のようにふざけたことを言っておどけてみせる。
でも幼稚なわけじゃなくて、彼女はしっかりと自分の考えを持った女の子だ。
美波は、私にはないものを沢山持っていて、それがとても羨ましかった。