TOP SECRET〜この恋は、誰にも秘密〜
検品作業を一通り無事に終えた。今日は返品する本もなく仕事のスタートとしては大いに順調。でもこれからが本当の勝負。この本たちを陳列する作業は書店販売員としての腕が試される。
過去ベストセラーになった本のいくつもが、書店販売員の陳列方法やPOPによって生み出された事実もある。世に素敵な本を紹介出来るというのはプレッシャーはあるけど、とても遣り甲斐のある仕事だ。
その反面、何週間経っても販売数が思わしくない本に関しては、自分にとってどれだけ良作なのにと思えても片付けなければいけない。そんな瞬間が一番やるせなくなる。
陳列を終えた後も発注業務などをしていると開店時刻はあっという間に訪れた。場所柄もあり、開店時刻を既に外で並んで待っていた人も多く開店同時に沢山の人が店内へと流れ込んでくる。
でもここ最近はその数が目に見えて減っている。スマホやタブレットを持つ人が当たり前になり、持ち歩くのに大変な本ではなく電子書籍を求める人が格段に増えたのが一番の要因だ。