《更新中》エリアーナの結婚 ~ 落ちこぼれ地味っ子令嬢は侯爵家令息の愛され妻?!私、お飾りのはずですが…?
 周囲は木々に覆われていて薄暗く、エリアーナは相手の表情を読み取ろうと目を凝らした。

「旦那、様………?」

 黒々とした影のなかで、アレクシスの瞳は見た事もないほど剣呑な光を宿していた。

「《《あれ》》はいったい、どういう事だ」

 ——やっぱり怒ってる……私が、学園に通っていた……こと。

「ぁ……の……っ」

 何か言わなければと思うのに、喉の奥がぐ、と詰まってしまう。


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