《更新中》エリアーナの結婚 ~ 落ちこぼれ地味っ子令嬢は侯爵家令息の愛され妻?!私、お飾りのはずですが…?
 ——話す気持ちになれば、きっと自分からアルマ様との事を話してくれる。

 ここで憤慨して問い詰めたくはない。時期を待とうと思った。
 今はただ、泣き出しそうな表情(かお)をしてエリアーナに『愛してる』と訴えるアレクシスを信じ、認めたかった。

「ひとつだけ、聞きたいです。今までどうして、私に冷たい態度を? 《《さっきのこと》》だって、ひどいです……」

 何度も優しいキスをおとして愛をささやくアレクシスは、エリアーナを乱暴に組み敷いたアレクシスとはまるで別人だ。


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