《更新中》エリアーナの結婚 ～ 落ちこぼれ地味っ子令嬢は侯爵家令息の愛され妻？！私、お飾りのはずですが…？

　最高学年のレオンは学園中の女生徒に恐ろしく人気がある。
　本人もそれを自覚しているはずで、なのに何故だか目立たぬ地味っ子編入生のエリアーナに目をつけた彼の真意は知らない。
　単に揶揄われたのだと思いたいが、アンが言うにはエリアーナが思うよりもずっとレオンは真面目なのだそう。

　冗談でも本気でも、一目惚れだなんて言われたり額にキスをされたりすればいやでも意識してしまう、しかもそのせいで——。

　——誤解は解けたけれど、旦那様を傷つけてしまった。
　レオンにはきちんと話さなきゃ……私、結婚してるって。
　それが、私の真実だって。

「レオン、君が悩んでいないのなら良かった。アネットのことだが、仮にも男爵令嬢ともあろう者が人を泣かせるような暴言はいけない、貴族の品位にも関わる。だが一生徒の品行に関しては本人の育った環境や趣味嗜好の分野でもあって、他人が叱責しにくい。さて……生徒会としては何をどう対処すべきだろうね？」

　円卓に頬杖をつき、ジルベールはさも困ったと言わんばかりに整った眉をぐ、と寄せる。
　すると書記のウォルバートが手を挙げて発言をした。