《更新中》エリアーナの結婚 ~ 落ちこぼれ地味っ子令嬢は侯爵家令息の愛され妻?!私、お飾りのはずですが…?
「レオン先輩だけはアネットに相当気に入られてるじゃないですか。僕もこの耳ではっきりと聞きましたよ。『このままじゃ彼が命を落とすから自分が阻止する』なんて豪語してる。何ならレオン先輩がアネットを説得してみてはどうです? おかしな妄想で人を困惑させるのはやめろってね。先輩に言われたらアネットも聞く耳を持つかも知れませんよ」

 ふむ、と鼻を鳴らしたジルベールは無理をして微笑(わら)い、レオンを見遣る。

「気乗りはしないだろうが……頼める?」
「私が話したところでアネットの妄言がおさまるとは思いませんが、仮にアネットが私を救う目的で動いていると言うのなら、その根拠が知りたい。エリーと私が命を失うと言った理由も。知りたいとは思わないか? エリー」
 
「え……?」

 いきなり会話を振られた。
 思うも、思わないも。


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