《更新中》エリアーナの結婚 ~ 落ちこぼれ地味っ子令嬢は侯爵家令息の愛され妻?!私、お飾りのはずですが…?
「それは思います、が……」
「なら決まりだな! 週末明けの放課後、時間はある?」
「あの、」
「アネットに事情を聴こう、ふたりで」

「え……??」

 正直、真摯にむきあおうとしても口を開けば暴言を吐くだけのアネットにはこれ以上関わりたくなかった。それを訴えるために生徒会室に来たのだ。
 しかもレオンと二人で事情を聞きに行く事になるなるなんて、全くの想定外。

 ——旦那様はお仕事で学園に赴かれると言っていた。レオンと一緒にいるところをもしもまた見られたら?!
 もう余計な心配はかけたくない。
 ジルベール様だって、アネットとは関わりたくないって気持ちを汲んでくださるはず……!

 ジルベールは、ぽん、と手のひらに拳を打ちつけると、


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