《更新中》エリアーナの結婚 ~ 落ちこぼれ地味っ子令嬢は侯爵家令息の愛され妻?!私、お飾りのはずですが…?
(たかが手紙のやり取りだけで何がわかるっていうのさ。エリーの苦しみを知ってるのはこの僕だけ。それに! 離縁するための作戦、すごく良いことを思いついたんだっ)
すっかり得意顔(?)のうさぎは、よっこらしょ、とテーブルの上によじ登る。ふわふわの短い二本足でトコトコ歩いて、エリアーナの目の前にちょこんと座った。
「ちょっとルルっ?! 動いているところを給仕に見られたら……」
(平気だよ。奴らはデザート持ってくるまで来ないから)
「給仕が来なくても、侯爵様が顔を出されるかも知れないわ」
アレクシスの実父であるジークベルト侯爵閣下は、この屋敷でエリアーナに優しく接してくれる唯一の人物だ。
侯爵もアレクシス同様、王宮に出仕している。
日中顔を合わせることはほとんど無いが、数日に一度、気まぐれにふらりとダイニングルームにやってきて、エリアーナと食事を共にするのだ。
——にこにこしながら美味しそうに召しあがる侯爵様を見ていたら、実家のお父様を思い出しちゃって。なんだかホッとするのよね。
すっかり得意顔(?)のうさぎは、よっこらしょ、とテーブルの上によじ登る。ふわふわの短い二本足でトコトコ歩いて、エリアーナの目の前にちょこんと座った。
「ちょっとルルっ?! 動いているところを給仕に見られたら……」
(平気だよ。奴らはデザート持ってくるまで来ないから)
「給仕が来なくても、侯爵様が顔を出されるかも知れないわ」
アレクシスの実父であるジークベルト侯爵閣下は、この屋敷でエリアーナに優しく接してくれる唯一の人物だ。
侯爵もアレクシス同様、王宮に出仕している。
日中顔を合わせることはほとんど無いが、数日に一度、気まぐれにふらりとダイニングルームにやってきて、エリアーナと食事を共にするのだ。
——にこにこしながら美味しそうに召しあがる侯爵様を見ていたら、実家のお父様を思い出しちゃって。なんだかホッとするのよね。