君のことがずっと好きだった・・・今度こそ君を守る
「真由、ごめんね。」

「全然いいけど、大丈夫?」

「うん。」
咲の様子から何かあったんだろうと思う。昔の話だろうし、まだ出会って1ヶ月も経っていない私が聞くのはなと思い、真由は何も聞けなかった。

真由と別れて家に帰る。
咲はソファに座り、今日の出来事を思い出す。

(廉にバレちゃったな。気をつけてたのに。これからはもっと地味に生きないと。廉はあと1年で卒業するんだし、なんとかなるよね。)

真由はそう心の中でつぶやいた。体育館で廉を見てから、廉に近づかないようにしてきた。廉は目立つので、近くにいるとよくわかる。まさか、聡と真由と話しているとは思わず、失敗したなと思った。
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