君のことがずっと好きだった・・・今度こそ君を守る
「今日はお疲れ様。みんなたくさん準備してくれてありがとうな。明日は優勝目指してがんばろーぜ。解散!」
廉の一言で解散となった。

「咲ー。めっちゃ楽しかったね!明日も楽しみ!帰ろう。」

「うん。」
そう言って、真由に続き、正門まで行く。
正門を出て、数歩歩くと体に震えが走り、立ち止まる。

「咲どうしたの?」

「ごめん。忘れ物しちゃった、先に帰ってて。」
そう言って、咲は校舎へと走っていった。

「えっ、咲?どうしたの?大丈夫?」
真由の声が遠くで聞こえたが、返す余裕はなかった。

咲は階段に座り深呼吸をする。

(どうしよう。学校をでたら、急に怖くなっちゃった。帰れないよ・・・。お父さんまだ仕事だよね。ここにずっといるの・・・。怖いよ。)
咲は震える手を抑えて、心の中でつぶやいた。
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