君のことがずっと好きだった・・・今度こそ君を守る
閉じられた扉の前で立ち尽くす。俺が咲を苦しめただと?そんなことした覚えは全くない。ごちゃごちゃと考えていたら家に着いた。

「廉、おかえりー。遅かったわね。」
母が笑顔で迎える。

「なあ、今日咲のお父さんに会って、咲にもう近づくなって言われた。母さんに伝えたって言ってた。俺が咲を苦しめたってどういうこと?意味わかんないんだけど。」
廉は声を上げる。
廉の声を聞いて、リビングにいた父も出てきた。

「廉、咲ちゃんに会ったの?」

「うん。同じ学校なんだよ。今日咲のこと家に送ったら、お父さんに怒鳴られた。」

「咲ちゃん戻ってきてたのか。あの時のこと話そう。廉、着替えたらリビング来なさい。」

「わかった。」
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