君のことがずっと好きだった・・・今度こそ君を守る
「廉、お前が中2で咲ちゃんが小学校6年生の時あった事件覚えてるよな。」
「うん。」
咲はピアノのレッスン終わりに、夜道を母と2人で歩いていた。突然、咲が刺されそうになったが、それを母がかばい、母は亡くなった。
犯人は鈴鹿卓(すずか たく)という17歳の少年だった。彼はむしゃくしゃしていて、誰かを殺したくなった。誰でもよかったと話した。
それから、咲は塞ぎ込んでしまい、街を歩くのが怖くなってしまった。
当時は咲の父が学校の送迎をしていた。廉が中学校が早く終わった日は小学校まで迎えに行ったりしていた。
「廉くんは事件後も変わらず接してくれて、咲に優しくしてくれてありがとうって咲ちゃんのお父さんから何度も言われたよ。」
「じゃあなんで?」
「咲ちゃん、虐められたんだよ。廉のファンだった子達に。」
「えっどういうこと?」
「廉、お前モテるだろ。お前のことが気になってるのに、お前は咲ちゃんばかりだった。それをよく思わない子がいたんだ。」
「でもあん時俺は中学生で咲は小学生だった。咲とは下校中くらいしか人前で話してない。」
「咲ちゃんを待ってる廉を見て羨ましく思う子やお姉ちゃんが中学生で妹に伝えていじめをやらせたなんて話もあった。俺と母さんは誰にやられたとかは詳しく聞いてない。」
「そんなん・・・。じゃあ俺が咲を苦しめたのかよ。」
「廉、それは違う。お前は何も悪いことしていない。咲ちゃんを元気づけようと一生懸命だっただけなのはわかってる。でも咲ちゃんのお父さんの気持ちは分からなくない。母を目の前で亡くした辛さの中、いじめにあった。咲ちゃんのことがかなり心配だったと思う。これ以上辛い目にあってほしくない。そう思うのは普通だし、廉に会わなくすれば、咲ちゃんがいじめられることはないと思ったんだと思う。そういうことがあったから、咲ちゃんは父方のおばあちゃんの家に住むため転校したんだ。きっと咲ちゃん、そしてお父さんにとって、環境変えた方がいいと思われたんだろう。」
「なんで本当のこと教えてくれなかったんだよ。」
「廉が壊れそうだったからよ。」
母が言う。
「あなた、咲ちゃんが転校するの知ってすごく落ち込んでた。大好きなサッカーが手につかないほどにね。いじめられた原因に廉のことがあるなんて知ったら、立ち直れなさそうだった。だからお父さんと相談して、廉には本当のこと伝えなかったの。」
「だからって、そんなこと今さら言われても。」
「廉、悪かったな。」
父は謝る。
廉は何も言わず、自分の部屋にいった。
「うん。」
咲はピアノのレッスン終わりに、夜道を母と2人で歩いていた。突然、咲が刺されそうになったが、それを母がかばい、母は亡くなった。
犯人は鈴鹿卓(すずか たく)という17歳の少年だった。彼はむしゃくしゃしていて、誰かを殺したくなった。誰でもよかったと話した。
それから、咲は塞ぎ込んでしまい、街を歩くのが怖くなってしまった。
当時は咲の父が学校の送迎をしていた。廉が中学校が早く終わった日は小学校まで迎えに行ったりしていた。
「廉くんは事件後も変わらず接してくれて、咲に優しくしてくれてありがとうって咲ちゃんのお父さんから何度も言われたよ。」
「じゃあなんで?」
「咲ちゃん、虐められたんだよ。廉のファンだった子達に。」
「えっどういうこと?」
「廉、お前モテるだろ。お前のことが気になってるのに、お前は咲ちゃんばかりだった。それをよく思わない子がいたんだ。」
「でもあん時俺は中学生で咲は小学生だった。咲とは下校中くらいしか人前で話してない。」
「咲ちゃんを待ってる廉を見て羨ましく思う子やお姉ちゃんが中学生で妹に伝えていじめをやらせたなんて話もあった。俺と母さんは誰にやられたとかは詳しく聞いてない。」
「そんなん・・・。じゃあ俺が咲を苦しめたのかよ。」
「廉、それは違う。お前は何も悪いことしていない。咲ちゃんを元気づけようと一生懸命だっただけなのはわかってる。でも咲ちゃんのお父さんの気持ちは分からなくない。母を目の前で亡くした辛さの中、いじめにあった。咲ちゃんのことがかなり心配だったと思う。これ以上辛い目にあってほしくない。そう思うのは普通だし、廉に会わなくすれば、咲ちゃんがいじめられることはないと思ったんだと思う。そういうことがあったから、咲ちゃんは父方のおばあちゃんの家に住むため転校したんだ。きっと咲ちゃん、そしてお父さんにとって、環境変えた方がいいと思われたんだろう。」
「なんで本当のこと教えてくれなかったんだよ。」
「廉が壊れそうだったからよ。」
母が言う。
「あなた、咲ちゃんが転校するの知ってすごく落ち込んでた。大好きなサッカーが手につかないほどにね。いじめられた原因に廉のことがあるなんて知ったら、立ち直れなさそうだった。だからお父さんと相談して、廉には本当のこと伝えなかったの。」
「だからって、そんなこと今さら言われても。」
「廉、悪かったな。」
父は謝る。
廉は何も言わず、自分の部屋にいった。