君のことがずっと好きだった・・・今度こそ君を守る
体育祭は盛り上がる。咲は玉入れと大縄跳びに参加した。応援は盛り上がるし、咲は楽しく参加できていた。

「咲ー、午前の部楽しかったね。お昼食べに行こう!」
真由が声をかける。そして今日はめずらしく、ベンチで食べることになった。

「体育祭ってこんな楽しいんだね、青春って感じだわ。」

「そうだね。真由、借物競走1位だったじゃん。凄い。」

「凄いでしょ笑お題が簡単だっただけだけどー!」

2人は楽しくお弁当を食べながら会話した。
突然真由が改まる。

「ねぇ、咲。昨日何があったの?突然校舎行っちゃって戻ってこないからびっくりしたよ。その話したら、廉さんと大地さん驚いて・・。廉さんなんてかなり焦ってたし。」

「昨日は本当にごめんね。私夜道が苦手なの。ちょっと暗い話になっちゃうけど、聞いてくれる?」

そう言って咲は事件のことを話した。
真由はあまりのことに言葉を失う。

「辛いこと話させちゃってごめんね。なんか教室だと話しずらいかなと思ったんだけど、そこまでのことがあったなんて知らなくて・・。」

「むしろ聞いてくれてありがとうね。自分からこの話したの真由が初めてなんだ。昔は気持ちの整理できてなくて、誰にも言ってなかったんだ。それに友達って言えるような子もいなくて。真由に出会えて、話しかけてくれて嬉しかった。ありがとう。」

「咲ーーーー。私も咲に出会えてよかったよ。これからもよろしくね。」
そう言って真由は泣き出した。

「泣かないでよ。かわいい顔が台無しだよ。」
そう言って2人は笑いあった。

「そうだ。ねぇ、廉さんとはどういう関係なの?幼なじみなのは大地さんから聞いたけど。」

「ただの幼なじみだよ。」

「いや違うね。ただの幼なじみにしては、廉さん咲のこと気にしすぎてる。今日だって、廉さん何回も咲のこと見てたよ。私めっちゃ分かったもん。」

「そんなことないよ。たまたまだよ。」

「そこは教えてくれないんだ。まあいいよ、これから聞いていくし。ねぇ、大地さんってどんな人?」

「んー、私はほとんど話したことないんだ。ただ廉が言うには、明るくて良い奴だって言ってたよ。」

「あっ、廉って言った。いいねー。大地さんどんな女の人が好きなのかな?」

「昔からそう言ってたから言っちゃっただけ。えー、分かんないけど、廉さんはとにかく手が早いって言ってた。」

「まじか!まあそりゃそうだよね。かっこいいもん。」

「えっ大地さんのこと気に入ってんの?」

「気に入ってるというか、昨日家まで送ってもらったんだ。話面白いし、スマートだし、かっこいいなと思った。」

「そうなんだ。私は真由の恋応援するよ。」

「まだ恋だとは言ってないもん。」

昼休憩ギリギリまで話した。そして慌ててグランドに戻った。
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