君のことがずっと好きだった・・・今度こそ君を守る
廉と大地は昼練を終えて、午後から選択科目である書道の授業の前におにぎりを食べていた。昼練後のため、少し早く書道の教室に着いて今は2人だけだ。

「なんか今日、あの部屋からめっちゃ声するな。」

「たしかにな。あんなとこ誰かいたっけ?」

書道の授業をする部屋の奥に小さな書道部の部室がある。書道部員は人数が少なく、活動日も限られているため、部室の場所は書道部のメンバー以外はほとんど知らない。

廉はなんか聞き覚えのある声だと思う。

「咲かも。」

「えっまじ。こんなとこで何してんのかな?」

「それは知らないけど、書道部だし、用事でもあるんかな。」

「じゃあ相手は真由ちゃんか。」

「おそらく。咲が話してるの基本真由ちゃんしか見ないし。」

2人はにやっとして、扉をノックする。
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