君のことがずっと好きだった・・・今度こそ君を守る
ダブルデート
「もう勉強無理だわー。遊びたい!体動かしたい!」
大地は言う。

サッカー部を引退すると同時に3年生は受験勉強をしなくてはならない。夏休み期間であり、学校の図書館で廉と大地は勉強していた。

「1日どこか遊びに行こうぜ!息抜きも必要だよな。」
大地は廉に言う。

「いいけど、どこ行く?」

「遊園地とかは?」

「2人でか笑!ならサッカー部の連中も誘おうぜ。どうせ勉強捗ってないやつ多いだろ。例えば純とか。」

「そうだなー。誘ってみるか。」

2人は話して外を見ると、咲と真由がベンチでご飯を食べながら談笑しているのが見えた。

「今日は書道部の活動の日だったな。いいなー、1年生は。1日中勉強とかしなくていいもんよー。」
大地は言う。

「そうだなー。1年の頃はサッカーめっちゃしてたよな、俺たち。」
廉は話す。

「なあ!!あの2人を遊園地に誘わね?高校生活最後の夏休み。全国行けず、勉強だけして終わるなんてやってらんね。せめて楽しい思い出作ろうぜ。」

「えっちょっと待てよ。4人で行くのか?」

「そうだよ。」

「真由ちゃんと2人で行けよ。」

「さすがに2人で誘うにはまだ早いかなって。ワンクッションおきたい。廉もこのまま卒業していいのか?咲ちゃんと最近全然話してないだろ。長年の恋を話しかけることなく終わっていいのか?」

「いやでも、咲のお父さんに会わないよう言われてるし。」

「じゃあ廉はこれからずっと咲ちゃんと関わらないつもりか。咲ちゃんに恋人が出来ても、後悔しないか?」

「・・・そうだな。誘うか。だけど、咲のお父さんに了承を得てから遊園地には行きたい。」

「まあそうだよな。わかった。でも咲ちゃんをまず誘ってみないとだな。」

「わかってる。誘いに行くか。」
そう言って2人は図書館を出た。
< 51 / 62 >

この作品をシェア

pagetop