君のことがずっと好きだった・・・今度こそ君を守る
翌日、廉達は咲の家にやってきた。

「やば。緊張してきた。」
咲の家に向かう途中、廉は言う。

「大丈夫だって。別に廉が咲ちゃんを傷つけてきたわけじゃないだろ。廉の誠意をみせればわかってもらえるって。」

「だけど、俺の存在が咲を傷つける原因になったのは事実だし・・・。」

「何かあれば俺もフォローするから!なっ!」

大地の言葉に廉は頷く。
真由も最寄り駅で待ち合わせしており、一緒に向かっていた。廉はサッカーの試合の時も団長としてやってる時も頼もしく、いつも全体を見て余裕のある雰囲気を感じていた。だからこそ、こんなにドキドキしている廉を見るのは意外だった。

「咲ちゃん、驚いてるぞ。お前のあまりにもの余裕のなさを。」

「そんなことはないですけど、廉さんも人間なんだなとは思いました。」

「俺も人の子だからなー、そりゃ緊張する。」

「でも咲ちゃんのことになるとほんと周り見えなくなるよな、昔から。」

「咲のこと大切なんですね。」

咲のことがほんとに好きなんだなと感じる。昔からの幼なじみでお互い想いあってて素敵だなと思った。
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