勇者の子達の行く道は
「師匠やめてやれそいつが酔うぞ」
結局しばらくの間訳も分からずストローグに揺らされているとそれを止める声が聞こえた
「ジンか、暫くは公務が忙しくて来ないと言ってなかったか?」
「…それは1ヶ月前俺が来た時に言ったことだ。あれからもう1ヶ月たった」
「おぉそうだったか」
揺れが止まり声の主の方へ顔を向け2人を見るとそこに居たのはこの国の第一王子ジーリベルテ・エンペントだった
「ジーリベルテ殿下!?」
「久しぶりだな、ルイーファシ
大丈夫だったか?」
幼い頃…ジーリベルテ殿下がまだ然程忙しくなかった頃兄貴やジープロディを交えて遊んでいたがここ数年はずっと交流がなかった人物だ
「あっ!はい!」
「ところであの3人は何が起こってるんだ?師匠の様子もおかしかったようだしな」
「そうじゃ!!聞いてくれ!!
こいつ、ステータスに男神の魂の子と書いてあった!!」
「男神…ネイーマジのことだな
あそこは何があった?」
「ザンカは魔法のことで思うことがあったのか、ホーの方はおそらく幻獣使いだからだとは思うが…ブイはわからん」
2人の会話を聞いているとどこかへ飛んでいた意識が戻ってきたのかフューシクト公爵がジーリベルテ殿下に気がついた
「あれ?ジン来てたのか?」
「ザンカ…俺に気づかないほど考え込んでいたのか…」
そう言う殿下は少々呆れ気味の目でフューシクト公爵を見ていた
フューシクト公爵は未だぼーっとしている兄貴たちに声をかけていた
「ブイ、ホー戻ってこい」
「「ハッ!?あっジン来てたの!?」」
「お前たちも…はぁ」
全く同じ反応をして戻ってきた兄貴たちにまたもや呆れ気味の目を向ける殿下…それに興奮しながら兄貴は迫った
「だって、いや、ジっジンもこれ見れば思うだろ!!
ステータス、オープン」
「……前よりも最大の能力が上がっているものが何個かあるな…それと前は見れなかったものが見れるようになっている」
……怖っ…
ひたすら怖かったなぜ自分が今日まで知らなかったステータスをジーリベルテ殿下が見たことあるのか、そしてそれを覚えているのかが不思議すぎて怖くなった
恐怖で怯えてる間にフューシクト公爵が考え込んでから兄貴に聞いていた
「…ブイ師匠のステータスは見れるか?」
「師匠の?見れると思うが…
ステータス、オープン」
__________
ストローグ・ガルディヤ
HP A/S
魔力量 SS/SS
武力 A/ A 剣術 S/S
槍術 B/A
弓術 B/A
体術 S/S
騎乗 A/A
魔法 S/SS 火 S/SS
水 S/S
風 S/S
土 A/S
無属性 SS/SS
闇 A/A
守備 S/S
知力 SS/SSS
固有魔法 図書
魔王フィデル・ガルディヤの子
次期魔王
__________
今回も全くもって見方は分からなかった
ただ俺以外はなにか思うことがあったのか少し考えているようだった
「能力値は特に上がっていないが前はなかったものが増えているな」
「ということは…ブライザーの能力が上がってるってことだな」
「固有魔法…これは2人ともあるみたいね」
「固有魔法と言えば師匠の<図書>ってなんだ?」
「…1度見た書物類は我の中で実体として残るのだと思う
実際、小さい頃は読んだ書物をそこから出しておったらしい」
「固有魔法…無意識で使えるものだということかな?
固有ということからおそらく生まれ持った魔法を指すのだろうね」
「となると肉体もしくは魂に刻まれた魔法だということだな」
「我とルイーファシは持っていることがわかったがこれが特定の奴が持つものかはたまた皆が平等に持つものかで価値が変わってくる」
「…それもそうか」
「……落ち着いたんならいいですか…」
兄貴たちの話についていけなかったがステータスを見ていて気になったことが一つだけあった
「どうしたのルイ?」
「魔王の子、次期魔王って何?」
そう聞くと辺りが一瞬にして冷えた
そして周りを見ると先程ストローグに説教してた時よりももっと怖い顔をしたフューシクト公爵と顔を真っ青にした兄貴たちがいた
「…ブライザー、ホープイ?」
「「ヒィッ」」
「 どれだけ説明不足にすれば気が済むわけ?ねぇお二人さん?」
「また始まったわい」
「また…さっきもやってたのか?」
「どうやら我を師とするという話をしてなかったみたいでな」
「報連相が出来ないのは子供でも大人でも変わらないまま健在なんだな」
ストローグに続きこれもまた恒例のようで然程気にせず話を続けていた2人にもう一度きいた
「あの…魔王の子と次期魔王って…?」
「「……」」
結局しばらくの間訳も分からずストローグに揺らされているとそれを止める声が聞こえた
「ジンか、暫くは公務が忙しくて来ないと言ってなかったか?」
「…それは1ヶ月前俺が来た時に言ったことだ。あれからもう1ヶ月たった」
「おぉそうだったか」
揺れが止まり声の主の方へ顔を向け2人を見るとそこに居たのはこの国の第一王子ジーリベルテ・エンペントだった
「ジーリベルテ殿下!?」
「久しぶりだな、ルイーファシ
大丈夫だったか?」
幼い頃…ジーリベルテ殿下がまだ然程忙しくなかった頃兄貴やジープロディを交えて遊んでいたがここ数年はずっと交流がなかった人物だ
「あっ!はい!」
「ところであの3人は何が起こってるんだ?師匠の様子もおかしかったようだしな」
「そうじゃ!!聞いてくれ!!
こいつ、ステータスに男神の魂の子と書いてあった!!」
「男神…ネイーマジのことだな
あそこは何があった?」
「ザンカは魔法のことで思うことがあったのか、ホーの方はおそらく幻獣使いだからだとは思うが…ブイはわからん」
2人の会話を聞いているとどこかへ飛んでいた意識が戻ってきたのかフューシクト公爵がジーリベルテ殿下に気がついた
「あれ?ジン来てたのか?」
「ザンカ…俺に気づかないほど考え込んでいたのか…」
そう言う殿下は少々呆れ気味の目でフューシクト公爵を見ていた
フューシクト公爵は未だぼーっとしている兄貴たちに声をかけていた
「ブイ、ホー戻ってこい」
「「ハッ!?あっジン来てたの!?」」
「お前たちも…はぁ」
全く同じ反応をして戻ってきた兄貴たちにまたもや呆れ気味の目を向ける殿下…それに興奮しながら兄貴は迫った
「だって、いや、ジっジンもこれ見れば思うだろ!!
ステータス、オープン」
「……前よりも最大の能力が上がっているものが何個かあるな…それと前は見れなかったものが見れるようになっている」
……怖っ…
ひたすら怖かったなぜ自分が今日まで知らなかったステータスをジーリベルテ殿下が見たことあるのか、そしてそれを覚えているのかが不思議すぎて怖くなった
恐怖で怯えてる間にフューシクト公爵が考え込んでから兄貴に聞いていた
「…ブイ師匠のステータスは見れるか?」
「師匠の?見れると思うが…
ステータス、オープン」
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ストローグ・ガルディヤ
HP A/S
魔力量 SS/SS
武力 A/ A 剣術 S/S
槍術 B/A
弓術 B/A
体術 S/S
騎乗 A/A
魔法 S/SS 火 S/SS
水 S/S
風 S/S
土 A/S
無属性 SS/SS
闇 A/A
守備 S/S
知力 SS/SSS
固有魔法 図書
魔王フィデル・ガルディヤの子
次期魔王
__________
今回も全くもって見方は分からなかった
ただ俺以外はなにか思うことがあったのか少し考えているようだった
「能力値は特に上がっていないが前はなかったものが増えているな」
「ということは…ブライザーの能力が上がってるってことだな」
「固有魔法…これは2人ともあるみたいね」
「固有魔法と言えば師匠の<図書>ってなんだ?」
「…1度見た書物類は我の中で実体として残るのだと思う
実際、小さい頃は読んだ書物をそこから出しておったらしい」
「固有魔法…無意識で使えるものだということかな?
固有ということからおそらく生まれ持った魔法を指すのだろうね」
「となると肉体もしくは魂に刻まれた魔法だということだな」
「我とルイーファシは持っていることがわかったがこれが特定の奴が持つものかはたまた皆が平等に持つものかで価値が変わってくる」
「…それもそうか」
「……落ち着いたんならいいですか…」
兄貴たちの話についていけなかったがステータスを見ていて気になったことが一つだけあった
「どうしたのルイ?」
「魔王の子、次期魔王って何?」
そう聞くと辺りが一瞬にして冷えた
そして周りを見ると先程ストローグに説教してた時よりももっと怖い顔をしたフューシクト公爵と顔を真っ青にした兄貴たちがいた
「…ブライザー、ホープイ?」
「「ヒィッ」」
「 どれだけ説明不足にすれば気が済むわけ?ねぇお二人さん?」
「また始まったわい」
「また…さっきもやってたのか?」
「どうやら我を師とするという話をしてなかったみたいでな」
「報連相が出来ないのは子供でも大人でも変わらないまま健在なんだな」
ストローグに続きこれもまた恒例のようで然程気にせず話を続けていた2人にもう一度きいた
「あの…魔王の子と次期魔王って…?」
「「……」」