勇者の子達の行く道は

魔王の子

「魔王これを指すのは魔族のトップに君臨していた一族の呼び方…そのことは覚えてるな?」

魔族…それは人とは相容れぬ存在だった
人や亜人といった種族が正で光を扱えるというのなら魔族は悪の闇を扱い人型は特にその扱いに長けていた
光と闇正反対で交えることの無いものと考えられ長年人類と対立してきたのだ
そして魔族の頂点に立つ人型のトップそれが魔王だった
これは学園などでも習わなくても知っている周知のことだ

「それはもちろん」

「ならば簡単な話だ
勇者が倒した魔王の子で跡継ぎだったのが目の前にいるストローク・ガルディヤだ」

???? 何を言ってるんだ?
理解しようと頭を回転させるほどどんどん分からなくなっていきついに頭が回らなくなった

「……」

「あ、倒れた」

「衝撃が強すぎたか?」

「まぁ普通に考えればそうじゃろう
勇者一行のメンバーであった公爵と一国の王子が人とは相容れぬ存在であり、悪の象徴とされる魔族の中の人型でありそのトップに立つ者を匿っているのだからな」

「バレたら良くて廃嫡、降爵もしくは爵位の剥奪。悪くて死刑といったとこだろう」

「そうなるリスクを抱えながらよくもなぜ我を隠すのだ?」

「ザンカが見た予知夢とまぁ単なる昔話のせいだな」

「予知夢…ザンカが原理も分からず使えるというものか
それももしや固有魔法かもしれぬな」

2人のそんな会話なんて倒れてしまった俺には知る由もないない事だった
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