勇者の子達の行く道は
暗くなる心
兄貴たちと話して3日たった
今日は約束の日だ
午前中は普通に授業を受ける
単位を取れている人はもう参加しなくてもいいとなっているから教室にいる人数もまばらだ
俺も単位はとり終わっているが最後にある卒業テストに向けて勉強をしていた
午前のラストの授業は剣術の授業
これは出来れば出たくない…どうせいつもどうり周りがうるさいから
けど出なきゃ行けなくなってしまった…
案の定、幼馴染たちつまり、ジープロディたちに捕まってしまったのだ
「ねー、ルイー聞いてた?」
「あ?なんか言った?」
「もー!ちゃんと聞いててよね!
午後から魔法の実技の方の授業あるでしょー?だからね、そこで久々に対戦しよって言ってるの!」
「あ〜、今日は午後にはもうアカデミーにいないから無理だわ」
午後からの休み…これはラッキーだったかもしれない
魔法の授業でアリーと当たるなんてどうせまた笑いものにされるだけだ
「え?まだ授業あるのに?」
「確かルイは全て単位をとり終わっていたな」
うちのアカデミーは単位制だから自分のペースで学習が進められる
入って3年が大体の卒業のスピードだ
真面目にやれば2年とちょっとで終わる内容だが、何年いてもペナルティはない
そのため、のんびりと進めるやつも多くいる
「え"!?ジープまじで言ってる?」
「ジープが嘘言うわけないだろちょっとは考えろやバカアリー」
「なっ!リールそこまで言わなくてもいいじゃん!」
「まぁまぁ2人とも落ち着いてください
確かに今全部とってあるのは本当のはずです
だってルイーファシ様は私たちとは違って休むなんてことは今まででこの前の1回しか無かった訳ですしそれを考えたらおかしくはありません」
「言われて見れば…そうかも!」
「ルイは真面目だもんなぁだもんなぁ」
「…そうだね…」
真面目でいなきゃいけない…そのプレッシャーがないリールたちをいくら羨ましく思った事か
出来損ないの俺がみんなと張り合えるのは勉強だけ
それさえもできなければもっと周りがうるさいだろうから自己防衛のためにも必死でやってきた
その努力さえも"さすが勇者の子だ"と言われ自分をすり減らしていたものだとしても見ないふりをして進めてきた
それしか俺にはやりようがなかったから
また1人で悶々としながら歩いていると前をあまり見ずに歩いていたせいか人にぶつかった
「うわっ」
「うおっ!?」
「ちょ、ルイ大丈夫?…ってムーティヒさん!?」
「あ?…親父!?」
「ぶつかったのはルイだったか
久しぶりだな!!」
「…そうだね」
「リールたちも久しぶりだな
ジープは時々あってるけど」
「ムーティヒさんお久しぶりっす!」
「それにしてもリールとアリーはますます親父に似てきたな
それぞれの得意なものの精度も上がってるみたいだしな」
「ほんとですか!?目標は親父を超えることだから嬉しいっす!!」
「父さんに…か
確かに嬉しいかも」
「ルイはこいつらに勝てるようになったか?」
「…勝ててないよ…」
「そうか
まぁ大丈夫だ!そのうち絶対勝てるようになるさ!お前は俺の息子だからな」
『お前は俺の息子』
その言葉が深く胸に刺さり、俺の心に深い傷を残してく
何が大丈夫なんだ?そのうちはいつ?
いくら努力しても勝てない相手に勝てる日なんて来るわけがない
俺の中はネガティブな暗い感情で染まってく
「ルイ?」
親父の言葉にハッとする
「…そうだね…勝てるように頑張るよ」
自分でも目のハイライトが消えていくような感覚がある
周りの期待なんかよりもその期待の元となっている人に期待されるのはとてもキツイ…だからか何か俺の中で消えたような気がした
「ルイ言ったな!?絶対ぇ負けねーよ!!」
「もちろん僕もだよ!!」
「はははっルイは仲間に恵まれてるな
ちゃんと大切にしろよ?」
仲間…恵まれてる
また何かが俺の中で壊れるような音がした
「…そうだね…そうする__」
「あれ?親父なんでここにいんだ?」
今日は約束の日だ
午前中は普通に授業を受ける
単位を取れている人はもう参加しなくてもいいとなっているから教室にいる人数もまばらだ
俺も単位はとり終わっているが最後にある卒業テストに向けて勉強をしていた
午前のラストの授業は剣術の授業
これは出来れば出たくない…どうせいつもどうり周りがうるさいから
けど出なきゃ行けなくなってしまった…
案の定、幼馴染たちつまり、ジープロディたちに捕まってしまったのだ
「ねー、ルイー聞いてた?」
「あ?なんか言った?」
「もー!ちゃんと聞いててよね!
午後から魔法の実技の方の授業あるでしょー?だからね、そこで久々に対戦しよって言ってるの!」
「あ〜、今日は午後にはもうアカデミーにいないから無理だわ」
午後からの休み…これはラッキーだったかもしれない
魔法の授業でアリーと当たるなんてどうせまた笑いものにされるだけだ
「え?まだ授業あるのに?」
「確かルイは全て単位をとり終わっていたな」
うちのアカデミーは単位制だから自分のペースで学習が進められる
入って3年が大体の卒業のスピードだ
真面目にやれば2年とちょっとで終わる内容だが、何年いてもペナルティはない
そのため、のんびりと進めるやつも多くいる
「え"!?ジープまじで言ってる?」
「ジープが嘘言うわけないだろちょっとは考えろやバカアリー」
「なっ!リールそこまで言わなくてもいいじゃん!」
「まぁまぁ2人とも落ち着いてください
確かに今全部とってあるのは本当のはずです
だってルイーファシ様は私たちとは違って休むなんてことは今まででこの前の1回しか無かった訳ですしそれを考えたらおかしくはありません」
「言われて見れば…そうかも!」
「ルイは真面目だもんなぁだもんなぁ」
「…そうだね…」
真面目でいなきゃいけない…そのプレッシャーがないリールたちをいくら羨ましく思った事か
出来損ないの俺がみんなと張り合えるのは勉強だけ
それさえもできなければもっと周りがうるさいだろうから自己防衛のためにも必死でやってきた
その努力さえも"さすが勇者の子だ"と言われ自分をすり減らしていたものだとしても見ないふりをして進めてきた
それしか俺にはやりようがなかったから
また1人で悶々としながら歩いていると前をあまり見ずに歩いていたせいか人にぶつかった
「うわっ」
「うおっ!?」
「ちょ、ルイ大丈夫?…ってムーティヒさん!?」
「あ?…親父!?」
「ぶつかったのはルイだったか
久しぶりだな!!」
「…そうだね」
「リールたちも久しぶりだな
ジープは時々あってるけど」
「ムーティヒさんお久しぶりっす!」
「それにしてもリールとアリーはますます親父に似てきたな
それぞれの得意なものの精度も上がってるみたいだしな」
「ほんとですか!?目標は親父を超えることだから嬉しいっす!!」
「父さんに…か
確かに嬉しいかも」
「ルイはこいつらに勝てるようになったか?」
「…勝ててないよ…」
「そうか
まぁ大丈夫だ!そのうち絶対勝てるようになるさ!お前は俺の息子だからな」
『お前は俺の息子』
その言葉が深く胸に刺さり、俺の心に深い傷を残してく
何が大丈夫なんだ?そのうちはいつ?
いくら努力しても勝てない相手に勝てる日なんて来るわけがない
俺の中はネガティブな暗い感情で染まってく
「ルイ?」
親父の言葉にハッとする
「…そうだね…勝てるように頑張るよ」
自分でも目のハイライトが消えていくような感覚がある
周りの期待なんかよりもその期待の元となっている人に期待されるのはとてもキツイ…だからか何か俺の中で消えたような気がした
「ルイ言ったな!?絶対ぇ負けねーよ!!」
「もちろん僕もだよ!!」
「はははっルイは仲間に恵まれてるな
ちゃんと大切にしろよ?」
仲間…恵まれてる
また何かが俺の中で壊れるような音がした
「…そうだね…そうする__」
「あれ?親父なんでここにいんだ?」