星空の下でいつまでも君を想う
臆病なままの私でいさせて…
―――――――――
「あ…そうだった!」
咲妃はなにか思い出したように声を上げた。
「…?……」
「ねぇ菜花、バイトしてみない?」
「バイ、ト?…」
「そう!私の叔母さんがね、病院の中にある図書室で働いてるんだけど、最近2人辞めちゃったらしいの…」
「それで、バイト募集もしてるみたいなんだけど、菜花…高校を図書室で選んじゃうほど本好きでしょ?だからどうかなーっと思って!」
「気分が乗らなかったら、全然いいんだよ!?」
バイト……
もう高校生だからできるんだ、
私にもできるかな…
少し、興味あるかも。
「私…してみたい!」
「ほんと!?」
「うん!だってだって大好きな本に囲まれながら働けるんでしょ?そんな夢みたいなことある!?」
「私っ、今日帰ったらお母さんに言ってみる!」
「うん、良かった~!菜花に気に入ってもらえて!」