星空の下でいつまでも君を想う

  ありがとう。


  「お母さん、ありがとう!」



  私…頑張るから








―――――数日後、



  時間ぴったりに玄関の扉を開ける私。



  「おはよー!」


  「咲妃!おはよう!」


 
  私服姿の咲妃が元気よく挨拶してくる。



  そう、今日は休みの日。


  学校はないけれど、朝から咲妃とあるところに行く。




―――――――――


  
  それは、お母さんにバイトの事を話した日の夜…


  寝る前に私は咲妃に電話を掛けた。


  いつも通り4コールで出た咲妃は、少しくぐもった声で応えた。


  「もしもしー。ごめん、寝るとこだった?」


  「うん、でも平気ー。いつもは私が掛けてるし!」


  あはっと電話越しに聞こえてくる笑い声。
< 15 / 46 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop