星空の下でいつまでも君を想う
4月8日 高校1年生になりました。
7:15
ピピピッ ピピピッ
部屋中に鳴り響く規則的な音…
ねむ〜ぃ…
無意識に音の方に伸びる手。
昨日入学式の後、咲妃とはしゃぎすぎたのがいけなかった、
今日が初登校の日だというのに。
音がなくなってしんとした空間
カーテンから漏れる朝日がまた私の眠気を誘う。
ぽわ〜と暖かい光に包まれ再び目を閉じそうになった時…
コンコン ガチャッ
「菜花〜、早く起きないと学校遅刻しちゃうわよ」
はっ
一気に覚醒した意識。
「はいっ、起きるっ!」
朝から家中をドタバタと走り回る私。
ボサボサの髪を櫛で整え、焼き立てのパンにかぶりつく、
真新しい制服を身にまとい、眼鏡をかける。
よしっ、!
「お母さんっ、行ってきます‼」
「は〜い行ってらっしゃい!」