星空の下でいつまでも君を想う
顔を上げると親しそう話す、石井さんと男の人。
「最近は、忙しくてね。手術が終わったからやっと来れたんだ。」
「君は、新人さんかな?」
いきなり話しかけられてびくりとした。
垂れ目がちなその目に柔らかい声が不思議と私の心をほぐしていく。
「は、はい。こんにちは!清水菜花…です。」
「清水さんというのか、私は此処で働いている一ノ瀬実(いちのせみのる)だよ。皆からは一ノ瀬先生と言われている。よく此処へくるんだ。」
だから、親しそうにしていたんだ…
しかもお医者さん何だよね!?
「わ、私も一ノ瀬先生って呼んでもいいですか?」
思わず口から出てしまった言葉。
何を言っているんだ私、
変な人って思われないかな。
「もちろんだよ。実は、私の息子が小児科に入院しているんだ。良かったら仲良くしてやってくれ、」
「はい!私、仲良くなりたいです!」