星空の下でいつまでも君を想う

「そう、だったんですか。」


これを聞いても何もできない自分が悔しくなる。


でも……少しでも役に立てるなら何かしたいと思った。





それから2週間くらいがたったある日、


今日は、私が小さい子たちに読み聞かせをする日。


はじめの頃よりも顔見知りの子たちが増えてきた!


会う度、『『菜花おねーちゃん!』』って皆笑顔で言ってくれる。


今日はなんの本にしようかな〜


そう思っていると肩をトントンされた。


振り返るとそこには絵本を抱えた女の子。


目がくりくりしていて、可愛い。


小学校低学年くらいかな?


「これ、読んでほしいの。」


そう言って渡されたのは【おいしゃさんの一日】と書かれた絵本。


「うん!読んであげるよ!……おいしゃさん、なりたいの?」


「ううん、私かんごしさんになりたいの!」


そういう女の子は目をキラキラとさせた。


名前は、園田鈴(そのだりん)ちゃん。


今、7歳の小学2年生。
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