星空の下でいつまでも君を想う







 「菜花おはよー!」



なんとか時間に間に合い、勢いよくドアを開けると


私の親友、新井咲妃(あらいさき)が元気よく声を掛けてきた。






私達はお互いの家が近所にあり、


私が小3の頃にこの街に引っ越してきてからずっと仲良しだ。



中学三年間も、ほとんど一緒に居た私と咲妃は親友というより家族のような存在で
 



 「ねぇー菜花っ!」

  
 「んー、何〜」


 「学校ついたらさ、イケメン探しに行こっ!」


 「…えっ、やだよ!私興味ないし、」


 「なんでよー菜花ぁー」



他愛のない話をしながら駅に向かう。






私達は電車で3駅のところにある高校に、昨日入学した。




  
中2の三学期、

授業で配られた高校のパンフレットで目を引かれたのがきっかけ


なぜなら…

 市内で、1.2位を争うほどの膨大な校地に

 校内の設備は全て新しい

 そして、この学校にした1番の決め手



  …図書室だ。
 
   
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