星空の下でいつまでも君を想う
この人は不思議と怖いと感じないこと。
今までなら、男の人と目があったり近くに居るだけで心臓がどきどきして上手く話せなかったり、怖くなったりしていたのに……
それを全く感じなかった。
むしろ、落ち着くと言うか…ほっとするような…
いままでに感じたことのない感情が私を支配している。
それに今私は、眼鏡を掛けていない。
さっきまでの休憩時間、目がゴロゴロして眼鏡を外していた所に本を運んでほしいと頼まれた。
そのままで来てしまったため眼鏡を掛けていないことを忘れていた。
そんな私を余所に、彼は近づいてくる。
いつの間にか周りにいた小さい子たちも大人しくしていいる。
きっと彼の言ったことを守って誰から話すか考えているんだろう…
可愛い、
「あ、やっぱり…それ、俺が頼んでおいた本だ。」