星空の下でいつまでも君を想う
校舎内にあるその図書室は、とてつもなく広い。
体育館1つ分ぐらいあるんだとか、
本が大のつくほど好きな私は、それを見た瞬間に決めたのだ。
進学校なだけあってそれなりに偏差値は高いし、人気は凄まじい
私はどちらかといえば頭がいい方だし、成績もそれなりに良かった
だけどやっぱり不安なものは不安で、
朝、早く起きて勉強…
授業の間の休み時間も勉強…
放課後は塾に行って勉強…
勉強漬けの日々を送った。
だから、
無事に合格した時は心の底からホッとした。
咲妃はというと、
なんでこの高校にしたの?と聞けば、
「学校綺麗で広いし、設備完璧だから!」
「あと!、進学校なだけあって校則も緩いし〜」
と、なんとも浅はかな理由が返ってきた。
まあ、私も人の事言えないけどね、
咲妃はこう見えて成績トップなんだとか。
男女問わずすぐ仲良くなるし、しっかり者。
学級委員とか率先してしちゃうような
性格が真逆な私達だからこそ気が合うのかもしれない…
……うん、そう思っておこう。