星空の下でいつまでも君を想う


「は、はい!また、」



想空先輩の去っていくのを眺めていた。



それから気づいた。


図書室に居る女子たちの視線が想空先輩を追っていることに。



そ、そうだった、


想空先輩ってすっごく顔立ちが整っているんだった。



だからきっと、モテにモテまくっているんだろう…



それなのに私といったことがこんな公の場で堂々とお話をしてしまうとは、


大変恐縮なことなのでは!?



だって今だって先輩が出ていったのを合図かのように女子たちがぞろぞろと図書室を出ていっている。


今日は珍しく賑やかだと思っていたのも先輩を見にきた女子生徒のせいだったのか…




でも、!

私だって先輩に会えることならばもう一度会いたいと思ってたし!



今日こうやって話せたのは偶然が重なって奇跡的に少し話せたってだけで
先輩はきっと何とも思っていないんだろうけれど……

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